今年もAdvent Calendarの季節になりました。
vivit_jc Advent Calendarは、この一年楽しかったものや、まだブログ記事として書いてないけどずっと書こうと思ってた事についてざっくばらんに書いていこうというものです。
映画やアニメ、ボードゲームの話題が多い予定です。
さて、今年は何日目まで続くかな?(そういう企画ではない)
一日目は『咲-saki-』の劇場版について書いていこうと思います。
そもそも咲-saki-とは
咲-saki-とは、ヤングガンガンに連載中の麻雀漫画です。
麻雀が卓上スポーツ競技として市民権を得ているという設定で、主人公の咲が麻雀インターハイで全国優勝を目指すという物語です。
今のところ「長野県大会編」「全国編(全国大会準々決勝編)」と、スピンオフ作品である「阿知賀編」がアニメ化されています。
この作品のいいところは、主人公チームだけでなく他の高校のメンバーも皆が魅力的で個性豊かに描かれていることです。
メインで描かれている各試合(長野県大会決勝、全国大会準々決勝)では主人公チームの他に、同じ卓を囲む3校がそれぞれ丁寧に描かれています。
この作品の悪いところは、いつまで経っても終わらんことです。
咲-saki-が最初にアニメ化した09年の時点で原作の連載がアニメに追い越されており、それから8年が経過した今でも、未だに全国大会決勝が始まっていないのです。
私が一番咲に熱中していた頃から今日までで、HUNTER×HUNTERではゴンは父親との再会を果たし、ずっとご無沙汰だったクラピカが主人公として頑張っていますし、貞本エヴァは他のエヴァでは描かれたことのない美しい景色とともに堂々完結しました。
一方咲では決勝戦の4校が決まったと思った次の瞬間に5〜8位決定戦という主人公チームが一切参加しない試合が始まってしまいました。
(そんな風に脇役をこれでもかというくらい大事にするのがこの作品のいいところなんですが…)
実写化プロジェクト
そんな状況で昨年末から実写化プロジェクトが始まったわけなんですが、これが本当に良くて(今日の本題)、2017年は一番咲が好きだった頃よりさらに夢中で貪った一年でした。
実写化は人によって好みがあって、作品によっても出来の良し悪しの差が大きいので、私も最初は注目していなかったのですが、2月に劇場版が公開された際にTwitterでの評判が良かったようなので観に行ってみることにしました。
それで私の一年は変わりました。
劇場版咲のここがすごい!
テンポが軽快
劇場版サイズに合わせるために、削るところは削って残すところは残す、これが何と言っても一番いいところです。
これに慣れると、アニメを見返してもひたすら長く感じてしまっていけません。
ほとんど原作準拠
上記の通り実写化というのは、尺の都合に合わせてキャラが減らされたり複数のキャラを一人のキャラに合体させられたり、人物や舞台の設定がいろいろ変えられたりと、原作から逸脱することが常です。
それが吉と出るか凶と出るかの、実写化のバクチとなっているわけです。
この作品の場合は、削るところは削りつつ、シーン構成や台詞回しはほとんど原作のままです。
重要な人物が一人存在ごと消されている以外は、本当にそのままなのです。
私は好きな作品の台詞が日常会話に混じるタイプなので、いつも口に出していた台詞が次々飛び出し、嬉しいやら恥ずかしいやら懐かしいやらの感情の爆発が映画館で起こり、必死に笑いをこらえるので大変でした。
あまりにもそのままなので、映画館で帰った後にアニメを見直しても「このキャラはアニメではこういう絵なのか」と瞬時に実写版が基準に書き換えられてしまってびっくりしました。
私が見に行こうと決めたのも監督インタビューで原作を徹底的に研究している発言があった点、原作再現度の高さの2点が大きいです。
原作既読の方にも安心して勧められます。
生っぽい
人間が演じるということはすごいことですね。
風越メンバーのなんかやたらボディタッチが多いところとか、のどっちが制服のリボンを留めるところとか、衣ちゃんの金髪とか、裏ドラをめくるときに山を崩しちゃうところとか、すごく些細なシーンにいちいち心が揺れ動かされるのは、やはり実写だからなのだと思います。
絵よりもスムーズに脳に入ってくるというか。
逆に、実写に慣れていないので最初は画面を観るのは辛かったですけどもね。
最初の20分くらいはずっとスクリーンの下半分を観ていました。
家で観るのと違って劇場では問答無用逃げ場なしで流れ続けるので、それで無理やり鍛えられたというのはあるかもしれない…。
ちなみに私が一番好きなシーンは原作者もお気に入りのようで、イラストで再現されてました。
原作者による再イラスト化、宇宙の法則がみだれる・・・
dreamscape
(16年12月27日の記事です)
ステルスモモ
原作やアニメを観た人なら、「モモの各シーンの演出はどうなってるのか?」が気になると思うんですが、これがもう本当に大変こだわった上で撮られていて、これをチェックするためだけに劇場版を見てもいいくらいです。
特にはじめて画面に大写しになるシーンでは、内容を知っているのにもかかわらずモモの登場に驚かされました。
あまりにも見事なミスディレクションです。
菊地麻衣ちゃんがすごい
衣を演じる菊地麻衣ちゃんは現役小学生のすごい子です。
2016年の映画である『貞子vs伽椰子』にも出演しており、映画館に行く前から注目していたのですが、予想をはるかに上回っていました。
衣は原作やアニメではマスコットキャラクターのような無邪気で可愛い面と、長野編のボスとしての凶悪な面の二面性がありましたが、実写版では後者にフォーカスされています。
堂々の存在感を是非実感してください。
ちなみに衣ちゃんの金髪はかつらではなく地毛を染めてるらしいです(夏休みの撮影なので)。
気合い入りすぎィ!
咲と2017年
劇場版咲を2月初めに見てからすっかり熱が再燃してしまって、バンダイチャンネルでアニメ3作分を一気に見て、合間にネット上の二次創作漫画や小説をずっと読んでました。
そうこうしているうちに7月にAmazonビデオで配信されるようになって、それからはピーク時は一日4回、平均して週に2回は見ています。(といってもBGM代わりでずっと画面を見ているわけではありませんが)
そして10月には「阿知賀編」の実写化も決まり、今月中にドラマ版が放映開始となります。
来年1月には劇場版阿知賀編が上映されますので、これからもどっぷり浸かることになりそうです。
ホントはもっともっと書きたいことがあるんですけど一日目だから控えめに…
明日、明後日はゲームマーケットです!
明日から東京ビッグサイトで開催されるゲームマーケット2017秋に参加します。
ブース番号はC027-028、J.C.クリエイツです。
詳しくはこちら。
J.C.クリエイツ | ゲームマーケット
どうぞよろしくお願いします!
ゲムマ関連の話を書いても良かったのですが、2017年で一番影響力のあったコンテンツは劇場版咲だったので、これを1日目の記事にしました。
明日の記事
さて、明日は古くて有名な映画について書く予定です。3部作全部クソ長いので全部観るのが大変なあの映画です。
よろしければご覧ください。記事が書かれれば。