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アニメ『ハナヤマタ』の見どころ―青春のバッドパターンとその解決

ハナヤマタめっちゃ観てます。

土井ヴぃ@ハナヤマタ4話2クールおじさん(@vivit_jc)/「ぱぁーっと ぱぁーっと」の検索結果 - Twilog

青春のバッドパターン

この作品のシナリオ上の特徴は、中高生にありがちな青春のバッドパターンが繰り返し登場するところだと思います。具体的に列挙すると以下のような感じです。

  • 何かしたいけどきっかけに出会えない
  • 部活がしたいけど人が集まらない
  • 習い事を辞めたいけど親に言い出せない
  • バンドでオーディションを受けたけど落ちる
  • というか自分とバンドメンバーで温度差があった
  • 気持ちが不安定な時期に些細なきっかけで親友と喧嘩してしまう
  • 発表本番中に失敗する

「本音」で乗り越える

中学・高校の3年間は長いようで短いものです。これらの問題を解決しようとしても結局解決できず、そのまま卒業してしまうというのは多かれ少なかれ誰しもが経験することだと思います。
この作品では、仲間たちが本音をぶつけ合うことでそれらバッドパターンを解決していくという展開が繰り返し描かれます。
なかなかこの本音を伝えるということがリアルだと難しいものでして、特に人間関係に未成熟な中高生では容易くバッドパターンを生み出します。
女の子たちがそれを乗り越え成長していくというのがこの作品の見どころであり、魅力的なポイントであります。
特に1,2話では典型的な気弱主人公といった感じだったなるが、話が進むに従って多美やヤヤを口説き落とす説得できるまでに成長して、徐々にチームがひとつになっていく姿は非常に心を動かされます。

今期の他のアニメと比較して

同じ今期のアニメである『普通の女子校生が【ろこどる】やってみた。』と比較すると、本作の特徴がよく分かります。
『ろこどる』は大きな失敗も人間関係の不和も無く、極めて平和に物語が進んでいきます。致命的ではと思うほどその辺のトラブルが起きる本作とは対称的です。『ろこどる』に「安心して観れる」という感想が多いのも頷けます。『ハナヤマタ』と、あと『ヤマノススメ』も同じ理由で、面白いけど見ていてハラハラするので微妙に疲れるもんね。


今期のアニメも残すところあと2,3話となりましたが、『ハナヤマタ』は原作未読なので、どんな結末を迎えるのか今から楽しみです。

アンソロジーコミック


書店でたまたま見かけたので思わず購入。原作はとりあえずアニメで観てからとして、おつまみ的に楽しめるアンソロジーコミックのようなコンテンツがタイミングよく提供されるのはとても有り難いですね。