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劇場で観た2016年の映画まとめ[vivit_jc Advent Calendar]

vivit_jc Advent Calendar 3日目です。

vivit_jc Advent Calendar 2016 - Adventar
目次はこちら

今日の時点で、2016年に劇場で観た映画は4本でした。
さて、どの作品を観たでしょうか? 少し予想してみてから、続きをどうぞ。











正解は、次の4本です。
『貞子 vs 伽椰子』
『ロイヤル・ナイト 英国王女の秘密の外出』
シン・ゴジラ
『アンフレンデッド』

もし「あれ一緒に観に行ったじゃん!」と存在を忘れている映画がありましたらご指摘ください。

意外なことにアニメが一本も無い。
ガルパン劇場版*1や『君の名は』や『この世界の片隅に』など、2016年はアニメ映画作品の当たり年といってもいいはずなのにこうなっているのは、さだまさしと同じで、周りの人がやってるなら自分は別の方向に行こうという天邪鬼から来ている。
共通の話題があった方が面白いとは思うんだけど。性分なので。

時間に遅れるともう始まっているというシステムとか、恐ろしく出不精なこともあって、映画館自体全然行かないんだけれども、多分誰かに誘われれば行くと思うので、もしオススメの映画がある方は、是非連れて行ってください。

貞子 vs 伽椰子

http://sadakovskayako.jp/
唯一2回観に行った映画かつ、初めてMX4Dを体験した映画。
元々ホラー映画が好きで、こんなお祭り騒ぎ的な作品を見逃す手はないと思い即決。
しかも監督は『コワすぎ!』シリーズで一部で有名な白石晃士監督なのだ。
公開日を指折り数えながら待つくらい期待していたのだが、果たしてその期待に見事に答えてくれる一作だった。

登場人物は過去作とは特に関係無い(貞子、伽椰子以外)独立した作品なので、どんなキャラが出てくるかなどは是非知らないで観ていただきたいところ。
周りの人に聞くと「リングシリーズも呪怨シリーズも観たことないから分からない」という反応が多かった。
実はこの映画、前半は貞子、伽椰子の自己紹介と言わんばかりに、2シリーズのパターンをそれぞれおさらいするような内容になっている。
そのため、貞子も伽椰子も知ってるけど映画は観たこと無い、という人にこそ観てほしいと思うのだ。

昨日ちょうどDVD/Blu-ray版が発売されたので、気になっている方は是非一緒に観ましょう。

ロイヤル・ナイト 英国王女の秘密の外出

Twitterのフォロワーが誰も観てなさそうな映画その1。
ヨーロッパ戦勝記念日の夜、現エリザベス女王がバッキンガム宮殿から外出し、街を出歩くことを許されたという史実を基にした作品。
同じく戦争が終わる日の話である『日本のいちばん長い日』という映画があるのだが、それと比べると、やはり勝った方と負けた方でエラい違いである。
また、登場人物も、架空の人物ではなく、あくまで史実と同じエリザベス女王である点を観ても、日本との違いに驚かされるばかり。
しかもまだご存命なんだよな。この辺まではやって大丈夫なんだ…と思った覚えがある。

女王の父のジョージ6世の経緯や、戦争に(議会や内閣でなく)王室がどう関わっているかという描写も、いろいろ考えさせられた。
普段はそんなこと何も考えず宣戦布告するし、王族個人がどう思うかとか、王室がどうなってるとか、民衆がどう捉えてるとか、あまり気にしないもので。
歴史好きだったり*2、いろんな方向から見た英国王室の事情だったり、そういうのが好きな人にはおすすめの映画。
ストーリーは可もなく不可もなくといった感じで、驚きは無いが、その分平穏に終わってくれるし、心地よい余韻に浸らせてくれる。

シン・ゴジラ

何しろ庵野監督作品なので最大級に警戒していたのだけれども、どうやら大丈夫そうだということで観に行った一本。
敬語・ぶっきらぼう・世話焼きだったら何でも好きになってしまうのかよ、と自分自身にツッコミを入れた覚えがある。
ちゃんと出来てて素晴らしいなと思った反面、意外と分かりやすい決めゼリフが配置されておらず、それが少し残念であった。
(「化け物には化け物をぶつけんだよ」みたいなやつです)
2回目観に行ってもよかったんだけど、それは皆に任せた! と思って行かなかった。
でもやっぱもう一回くらい劇場で観てもよかったかな。

アンフレンデッド

Twitterのフォロワーが誰も観てなさそうな映画その2。
最初から最後までMacOSのデスクトップ画面で構成されているという奇抜なスタイルの映画で、そういう手法に興味がある方は是非ご覧いただきたい。
登場人物が5,6人いるんだけど、彼らは全員Skypeビデオチャット越しにしか描写されないのだ。
セリフもボイスチャットが前提なんだけど、Skypeの裏で個人でテキストチャットしてたり、検索エンジンで検索したりと、普段目にするもので組み立てられてる感がすごい。
ホラー映画としてはあまり怖い要素は無くて、むしろ人間の後ろ暗い部分を的確に突いてくる、嫌な方向から視聴者の心を責め立てる本当にいやらしい、かつ教訓的でもある怖さになっている。
説教臭いと言ってもいいくらいかもしれない。

エンジニア諸氏に観てもらいたいポイントがもう一つあって、亡霊になったらパソコンやインターネットでやりたい放題できるということだ。
昔『幽霊だけど何か質問ある?』というスレがあったけれども、ああいう感じ。
『幽霊だけど何か質問ある?』1/3 - 怖い話まとめブログ

劇中で亡霊が何をやるのかは実際に観て欲しいのだが、一例を挙げると
「死の瞬間をどうやってか写真データに収めた上、字幕を付けてFacebookにアップする」
というようなことをさらっとやる。
ホントに「どうやってるんだよこれ」というパターンがいろいろあって純粋に面白いので、観てみてください。
比較的時間を無駄にしたいときに特におすすめ。


来年も同じような感じで微妙なラインの映画を攻めていきたいと思います。

明日の記事は「ゲームマーケット2016秋の新作『クレムリノロジー』の紹介」です。
普通に宣伝なのでクイズはありません。お楽しみに。

*1:正確には去年公開だけど

*2:ミリタリ要素はちょっぴりしかないです