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いつになったらクリエイティブするの?

どもがよサーバーを支える技術

 この記事は、どもがよアドベントカレンダー25日目の記事です。vivit_jcアドベントカレンダー25日目の記事でもあります。

昨日の記事はこちら
note.com

 同年代のオタクの記憶を巡る旅すぎてウワ〜〜〜〜〜〜となりました。ビーストウォーズマサルさんキノの旅Kanon、赤松作品、クイズ、東方、VisionドミニオンVtuber……ウワ〜〜〜〜〜〜(ジタバタジタバタ
 忙しくなったり、年を取ったりすると、既に知っているコンテンツばかりに触れるようになって、世の中の新しい何かに触れることが少なくなっちゃうなあと、全く同じことを思っていました。しかし、どもがよサーバーは定期的に新しい遊びのお誘いがあるので、この1年はいつも新鮮な気持ちで過ごすことができました。本当に有り難いことです。



 今日の記事では、そんなどもがよサーバーの有り難さ、コミュニティを支えてくれた皆様の功績をまとめていきます。つまり謝辞のようなものですね。
 各項のお名前は、特にそれをやっている方を代表しています。なので省略されていたり漏れていたりすることもありますが、ご了承ください。名前が書かれていない場合は、書ききれないほどたくさんの人がやってくれていることを意味します。
 『どもがよサーバーを支える技術』というタイトルはWEB+DB PRESS plusシリーズのパロディで、技術っぽいこと以外の内容もたくさんあります。
WEB+DB PRESS plusシリーズ|gihyo.jp … 技術評論社
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AutoMuteUsのホスティング(wenokiさん)

 AutoMuteUsは、Among UsとDiscordをリンクさせて、ゲームの進行に合わせてボイスチャットを自動でミュートにしてくれるスグレモノです。このソフトはいい感じにネットのどこかで動かしっぱなしにしておく必要があるので、セッティングに知識が必要です。私は面倒臭がってやらなかったのですが、wenokiさんはパパパっとやってくれたばかりか、Among Usのアプデに伴って必要になるソフト側の更新を行ってくれたり、ゲーム進行とミュートの時間差を知らせるためにベルを鳴らす機能を追加したり、ミュートの高速化を行ったり、品川駅の構内アナウンスを流す機能を追加したり(???)と、様々な面倒を見てくれました。そしてホスティングのために金銭的コストも発生しています。
 これが無ければAmong Usというゲームがこんなに遊ばれることも無かったのは疑いようがありません。まさに「どもがよサーバーを支える技術」です。

Among Usの部屋立て

 Among Usは誰かがホストとしてルームを作る必要があります。また、AutoMuteUsのクライアント側ツールの操作も担当することになります。これはPCでやる必要があるし、下準備やコマンドの知識、ゲームルールの設定などいろいろやらなきゃならないので、色んな人がこれを担当できるようになっているのは、どんなメンバーでもいつでも遊べるためには地味に重要なことです。

クイズ大会の配信、録画(十六夜さん、朱里さん他)

 最近ではサーバー内のクイズ大会は録画されるようになりました。また、予選と決勝が分かれている大会では、決勝の最中は動画配信を見ながら観客席で盛り上がるということもできるようになりました。これはOBSなどキャプチャソフトの知識と、ちょっと面倒な設定や操作などが必要になるので、さらっと出来るのは実はすごいことなんです。
 大会の様子を後から見返せるようになっているのは、毎回誰かがやってくれているおかげなので、その貢献を忘れないようにしたいですね。逆に、PCとある程度の知識と忍耐力があれば出来て、他のことにも利用できる技術なので、自分でやってみたいという方はこの機会に聞いてみるのもアリかもしれません。

イントロクイズ支援ツールの開発(うのはなさん)

 Discordで使える音楽再生botである「Groovy」や「Rythm」が、今年の8,9月に相次いでサービス中止されました。このため、これを利用して行っていたイントロクイズが出来なくなってしまったのですが、実はこれらの代わりとなるイントロクイズ支援ツールが用意されています。上記ソフトのサービス中止が決まってから速攻で完成させていたので、とても驚いたのを覚えています。イントロクイズは最近行われていませんが、やると必ず盛り上がるので、そろそろやりたいところ。

クイズの出題者になる

 クイズの出題者になるためには、まず問題を問題集などから持ってきたり、自分で作ったりする必要があります。またそれだけでなく、早押しツールの操作をしたり、聞き取りやすい読み上げを心がけるなど、案外求められることが多いです。何より、出題者本人はクイズに参加できないので、もし大勢がやりたいと思わなければ、誰か一人が常に出題者をやることになっていたかもしれません。*1
 普通のクイズだけでなく、出題や回答方法を工夫した面白い、いい意味で変なクイズがたくさん現れたのも面白いところです。普通のクイズだけをやっていたのでは恐らくどこかで飽きが来てしまったので、それを回避できたのは頭を捻って工夫を凝らしてくれた人たちのおかげです。

クイズ大会企画運営

 どもがよサーバーでクイズがこれだけ流行したのは、大会の運営手順が確立されたことが大きいと考えています。
 これは個人的な話ですが、この一年で一番大きく実感しているのは、クイズ大会によって自分のスポ根的闘争心が蘇ったことです。強い相手と戦って勝ちたい、負けて悔しい、勝つために強くなりたい、とまるでスポ根漫画の登場人物のような気持ちが、ここまで自分の中に燃え盛るとは思ってもいませんでした。これは普段のゲームなどでは感じることのない、実に心地よい気持ちでした。オタクの間では、例えばTCGの大会などでは同じ状況になるかもしれませんが、自分は出不精なのでしばらく無縁だったのです。
 大会がオールジャンルだけではなく、主催者それぞれで異なるジャンルで開催しているのも重要な点です。これにより誰かが常に勝ち続けるわけでなく誰にでも得意ジャンルで優勝のチャンスがあり、かといって時の運によって勝負が決まるわけでもなく、あくまで実力勝負になるようになっています。
 大会ジャンルの多様性は、ある意味ではどもがよサーバーの最も異常なところだと思っています。特定ジャンルで大会を行うということは、自分でクイズを作らなければならないことを意味します。クイズを作っちゃうほど遊びに真剣で努力家である人物がたくさん集まらなければこの状態は成立せず、しかも元々はAmong Usを遊ぶために集まった人々なのですから。
 今まで様々な大会が行われてきました(現時点で20種、40回程度)。この中で特筆すべきは、はじめて本格的な団体競技が行われたどもがよアオハル杯です。彩緋さんがこれをすべて一人で行ったのは信じがたい偉業といえます。また、メンバーがそれぞれ提出した得意ジャンルに関するクイズが出題される形式の大会(柳雪さん、十六夜さん、やがもんさん他)は作問の負担が大きく、自分の好きなジャンルだけで大会をやっている私は頭が上がりません。

ドキュメントの整理(wenokiさん、やがもんさん、十六夜さん、あおいたくさん他)

 Among Usはそのプレイヤーの統計情報(クルー側、インポスター側での勝利数、他プレイヤーをキルした数、タスクを終わらせた数など)が確認できるようになっています。wenokiさんの謎の技術により、Discordに統計画面のスクリーンショットを貼り付けると自動でGoogleスプレッドシートに統計情報が転記されるようになっています。また、やがもんさんの設定により、勝率やキルした数やタスクを終わらせた数などの統計情報が他の人と比べてどれくらい高いか低いかがひと目で分かるようになっています。
 クイズに関する多くの情報もスプレッドシートを利用してまとめられており、使いやすいように下準備をしてくれたのがやがもんさんです(多分スプレッドシートのプロです)。また、十六夜さんとあおいたくさんは、初期にメンバー向けのクイズに関する手引を執筆してくれたりしていました。

Minecraftサーバーのホスティング(うのはなさん)

 12月より、Minecraftマルチプレイサーバーが常設されており、急激な発展を遂げています。これにはサーバーに関する知識と金銭的コストが必要なことを忘れてはなりません。

アドベントカレンダーへの参加

 元々は私の思いつきで、埋まらなければ自分が次々埋めていくつもりだったのですが、想定を超えてあっという間にカレンダーが埋まり、おかげで毎日面白い記事が読める1ヶ月となりました。また、皆かなり真面目に執筆されており、ボリュームがかなりあって読むのが大変でもありました(嬉しい悲鳴)。期日についても、ほとんどの人が指定日のうちに公開しており、私とは大違いだと思いました💀

遊びを見つけてくる

 もしこのサーバーがAmong Usをやるためだけのサーバーだったら、ここまで大きく、長く続くコミュニティにはなっていなかったでしょう。どもがよサーバーのもう一つの軸であるクイズだけでも成立しなかったはずです。TRPGボードゲーム、Valheim、ポケモンユナイト、ウマ娘MTGアリーナ、Project Winter、Minecraft、リングフィットアドベンチャーなどなど、多くのゲームで遊べることがコミュニティのメンバーを有機的に繋いでいったのです。これらはサーバーにとって新しい遊びを「一緒にやろうよ」と互いにお誘いし合うことで成り立っています。普段から能動的に新しい遊びを求めている人の貢献あってこそのことです。

人がたくさんいる

 どもがよサーバーが今日まで継続されてきた一番の理由は、何よりも人がたくさんいることです。Among Usもクイズも、他のゲームも、一緒に遊べる仲間がいなければ始まりません。しかも最低限の人数でなく、人が多くなればそれだけ面白くなるわけですから、人がたくさんいること、たくさんのメンバーがこのサーバーのことを気にかけていること、遊びに参加していること、これこそが一番の「どこがよサーバーを支える技術」なのです。
 このためには、ただ遊ぶだけでなく、新しい人を連れてきてくれる人が重要なことも忘れてはいけません。どもがよサーバーは基本的に外部非公開なので、全員が誰かの知り合いということになります。それにも関わらず、これだけの規模になるとは、約一年前にAmong Usを遊び始めた時には思ってもみませんでした。


コミュニティへの貢献について

 最終日の記事を書くにあたり、どのような内容にするか考えた時、最も相応しいのは、どもがよサーバーのこの一年を改めて振り返ることでした。また、以前より、大勢の人の多大な貢献が積み重なってこのサーバーとコミュニティが維持されていることについて、一度まとめないといけないと感じていました。これまで書いてきた通り、このサーバーは様々な人が面倒なことを苦とも思わず少しずつ積み重ねてきた結果成り立っています。好き勝手集まったはずの集団がこのようになっているのは、もはや一つの奇跡かもしれません。
 今日はクリスマスです。私は欧米(キリスト教圏)のクリスマスにあまり詳しくはありませんが、この一年の感謝の気持ちを振り返る日とするのも悪くないのではないでしょうか。


どもがよ Advent Calendar 2021 - Adventar
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どもがよアドベントカレンダー、これにて完結!
お疲れ様でした! メリークリスマス!!

*1:TRPGでは、一度GMをやると仲間内でいつもGMをやることになりプレイヤーとして参加できなくなる現象がよく知られています